春のスイス おすすめハイキングコース(1) ユングフラウ地方 ボルト グリンデルワルト アルメント ウェンゲン

ユングフラウ地方

①ボルト→グリンデルワルト

フィルストとグリンデルワルトを結ぶロープウェイの途中駅ボルト周辺では、5月上旬から西洋タンポポやロールブルーメ(キンバイソウ)などの花々が咲き誇っています。

駅の横にある山岳ホテルやレストラン前から、残雪が美しい山々と氷河の眺めを楽しみながら、
舗装された広い道を下って行くコースです。

(約1時間30分 初級コース 5月上旬~6月上旬)

ボルト標高1561m グリンデルワルト標高1060m


②アルメント→ウェンゲン

ウェンゲンアルプ鉄道のアルメント駅から、1つ下のウェンゲン駅まで、舗装された歩きやすい道を歩くコースです。

5月中旬頃からは、牛たちが放牧されるアルプに咲くタンポポのお花畑や、鉄道路線沿いの斜面や奥の草原に咲き誇る、色とりどりの野の花々が楽しめます。

(約1時間 初級コース 5月中旬~6月下旬)

アルメント標高1509m ウェンゲン標高1275m


※春はメンテナンスのため、休業となる路線もあります。
ケーブルの運行時間など、行かれる前に確認した方が良いと思います。

スイスの四季 春のスイス

~花々が咲き誇る野原へ~

山の上にまだ雪が残る頃、麓の村や町におだやかな風が吹き抜け、リンゴや桜、桃など果樹園の可愛い花々や野の花が咲き始めると、待ちに待った春の到来です。

やがてアルプスの山里も雪が解け、山の牧草地にタンポポやキンポウゲなどが絨毯のように一面に咲き誇り、続いて標高の高いところにクロッカス、リンドウ、サクラソウなど早咲きの高山植物も顔を出して来ます。

新鮮な新緑の木々や草、雪解けの清冽な水があふれる小川や滝、残雪がきらめく白い山、色々とりどりの花々・・スイスの春は、鮮やかな色彩と生命の息吹に満ちています。


「春の牧のぼり」

雪が解けて草が生えてくると、山の上の放牧地(アルプ)へ牛や山羊を連れて行きます。
牧童たちは伝統の民族衣装を着て、山の上での仕事初めとなる特別な日を祝います。
毎年、雪解けや草の成長具合を見て、天気の良い週末などを選んで行われるため、
開催日は不定です。5月下旬から6月中旬に、山岳地方で見掛ける春の風物詩です。


「春の味覚」

春を代表する旬の味は、太くてシャキシャキとした歯ごたえが絶品のアスパラガスです。
シンプルに茹でてソースをかけて食べたり、料理の付け合わせにしたり、バリエーションも色々です。他にも野草を使った料理やイチゴのデザートなども、春メニューの定番です。


「咲き誇る庭園の花々」

春の訪れと共に、美しく手入れされた庭園や公園、花壇、湖畔や町中の遊歩道などで、
ロードデンドロン(ツツジ属)やチューリップ、アイリス、ポピー、パンジー、バラなど、色鮮やかな園芸種の花々が楽しめます。
春から秋にかけて咲くゼラニウムの花々で飾られた窓辺も、スイスを代表する花風景です。


「山野に広がる花の絨毯」

麓の野原から高地の草原まで、一面に咲く山野の花々・・
特にタンポポやキンポウゲなど、広範囲に適応した花々は、3~6月にかけて温暖な南部地方や湖畔地方から山岳地方へと、徐々に開花していきます。
小さな高山の花々と違い、花が大きく群生するものが多いので、一面に咲き誇る美しいお花畑が楽しめます。


「ナルシスの群生地」

スイセン属の可憐な白い花ナルシス・・
群生地として有名だったモントルーやヴヴェィ地方では、山の斜面に群生する真っ白な花が草原のように見える事から「五月の雪」と親しまれてきましたが、近年、群生地が急激に減少し、絶滅が危惧される中、伝統の花風景を守るため、保護活動に取り組んでいます。


「雪解けと共に咲く高山植物」

アルプス地方に春が訪れる5月下旬から6月にかけて、フリューリングス・クロークス(春のクロッカス)、フリューリングス・エンツィアン(春のリンドウ)、ソルダネツレ(スノーベル)、メールプリメル(西洋雪割草)など、早咲きの高山植物の可憐な花々が、雪解けと同時に次々と開花していきます。